マグカップ(CP指定無し)
底無しのマグカップにコーヒーを否応なくつがれてつがれてこぼれることなく黒い液体は沈滞してく、喉はからからに渇いてるはずなのにそれを見て胃はキュウッと縮こまりなぜだか泣きたくなった。
薫り高いこれはブルマンだ、上等
ますます、泣きたくなった。多すぎるものはなにであろうと不必要なものなのだ、コーヒーしかり、愛しかり
ほどほどがいい、八分目くらいでちょうどいいんだ俺には。愛なんかはとくにほんのちょっとでいい。マグカップに入れる角砂糖よりも小さいくらいで、いい。ホントはコーヒーはブラック派なんだけどこれはあくまで例えの話。
おおすぎる愛は、波乱しかよばない。
夢から覚めたら彼がいて、彫りの深い横顔に俺はまた、泣きたくなった。俺にはいまだ愛は重い
けど誰より大きい愛をお前に注いでいるのも、俺であって、だからしてまた底無しなんだ。俺とお前の未来はあのコーヒーみたいに黒くて底無しで
俺たちはあふれる愛を、飲み干すことなどできやしない。
おわり
カップリングも決めず書いたらなんか暗いです
フィーリングでお好きなカップリングにあてはめていただければ。
090813
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